「砂の上の1DK」は枯野瑛(かれのあきら)さんの、一人と一匹の一夏の物語を描いた作品です。
そんな「砂の上の1DK」の感想、見どころ、あらすじ、などの作品情報を紹介していきます。
是非、読むかどうかの判断材料にしてください。
「砂の上の1DK」の作品概要

原作者:枯野瑛(かれのあきら)
イラスト:みすみ
出版社:KADOKAWA
2022年9月1日に発売された、1巻完結型のライトノベル作品。
原作者「枯野瑛」は「終末何してますか?」の作者でもある。
「砂の上の1DK」のあらすじ
産業スパイの青年・江間宗史は、任務で訪れた研究施設で昔なじみの女子大生・真倉沙希未と再会する。
追懐も束の間、施設への破壊工作(サボタージユ)に巻き込まれ……
瀕死の彼女を救ったのは、秘密裏に研究されていた未知の細胞だった。
「わたし、は――なに――?」
沙希未に宿ったそれ=呼称“アルジャーノン”は、傷が癒え身体を返すまでの期限付きで、宗史と同居生活を始めるのだが――
窓外の景色にテレビの映像、机上の金魚鉢……目に入るもの全てが新鮮で眩しくて。
「悪の怪物は、消えるべきだ。君の望みは、間違っていないよ」
終わりを受け入れ、それでも人らしい日常を送る“幸せ”を望んだ、とある生命の五日間。
ザ・スニーカーWEBより引用
「砂の上の1DK」の見どころ
宗史とアルジャーノンが共に生活していく中で、お互いがお互いの中での大切な存在になっていきます。
そんな一人と一匹の儚く尊い関係性に注目です!!
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登場人物紹介
江間宗史
産業スパイを生業としている。
6年前までは正義感あふれる平凡な大学生だったが、ある出来事がきっかけで、日陰者として孤独に生きることとなった。
梧桐という産業スパイに追われることとなり、アルジャーノンと共に逃亡生活を送る。
アルジャーノン
「コル=ウアダエ17-C-B」という未知の生物。
寄生生物であり、傷口から寄生してその傷を癒すことができる。
咲希未の体に寄生したコル=ウアダエに対して、宗史がつけた名前が「アルジャーノン」。
真倉沙希未(さなくらさきみ)
宗史が家庭教師をしていた頃の教え子。
あるトラブルに巻き込まれ、大怪我をした際にアルジャーノンに寄生される。
梧桐(ごとう)
危険な産業スパイ。
宗史とは、とある因縁がある。
宗史とアルジャーノンの行方を追っている。
篠木孝太郎(しのぎこうたろう)
「おしゃべり屋」と呼ばれる人物。
宗史に様々な情報を提供している。
門崎伊桜(かどさきいお)
中学2年生の女の子。
門崎外科病院で、おばあちゃんの仕事の手伝いをしている。
大人びた雰囲気を漂わせているため、大人と勘違いされることが多い。
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「砂の上の1DK」を読んでみての感想
「人間ってなんなんだろう」というような、哲学的なことを考えさせられる作品でした。
アルジャーノンは宗史と生活する中で「人らしくなりたい」と、人間に対して憧れを持つようになっていきます。
そうして、どんどん人間らしく成長していくのです。
ですが、「どんなに人間らしくなっても、自分は沙希未に寄生する害虫でしかない。人間にはなれない」そんなアルジャーノンの思いが伝わってきて、とても切なくなります。
全体的に儚い印象を与えられる作品でした。
書籍版
電子書籍版
まとめ
「砂の上の1DK」は2004年にプロットを書き起こしていた作品だそうです。
長年温められてきた作品ということで、なかなかの名作に仕上がっています。
絶対に読んで後悔することはないので、是非読んで見てください!!
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